俺の彼女が可愛すぎて困る。
「おはよー、ハル」
「詩乃、おはよう」
みんなが登校してきて、騒がしい教室。
電車が遅れて遅刻なんて心配がない私は、割と家をギリギリに出ているから、登校時間は遅め。
既にほとんどの人が来ている。
「あ、そうだ詩乃。これ昨日のお礼!忙しいのにありがとうね」
そう言って、ついさっき買ってきたばかりのチョコレートを詩乃に渡す。
「お礼なんていいのに!ありがとっ」
「ううん、こちらこそ本当に助かった!」
チョコレートをあげると、甘いものが大好きな詩乃はとても嬉しそうな顔をしていた。
余程嬉しかったのか、早速食べて幸せそうにしている。
「詩乃、かわいすぎ」
「だから、どこが……」
ボソッと呟いただけなのに、しっかりと拾われてつっこまれた。
本当なのになぁ。