俺の彼女が可愛すぎて困る。
「このあとどっか行きたいとこある?」
美味しいパンケーキをお腹いっぱい食べて、お店を出る。
「うーん」
行きたいところ。
夏くんと一緒に……
季節はずれになっちゃうけど、海に行きたい。
「海っ」
ここから少し離れている海だけど、今から行けばちょうど夕日が見られるかもしれない。
「いいね、海!今からなら夕日見れそうだし」
「そう!そうなの!!今、夏くんと同じこと思ってた!」
考えていたことが同じだった。
それだけでなんだか嬉しくなってしまう。
「じゃあ行こっか」
「うんっ」
夏とは違って気温が下がっているから海に入ることはできないけど、きっと夏くんと行く海は楽しいと思う。
最寄り駅から電車を乗り継いで1時間くらい。
駅を出てすぐに海が見える。
そんな景色を見るだけでテンションが上がった。
夕日が沈んでしまう前にと海へ足を運ぶ。
見えていただけあって、海岸まではそんなにかからなかった。