俺の彼女が可愛すぎて困る。



「わーっ、海だよ夏くん!」



その景色がとても綺麗で、誰もいない広い砂浜を駆け回る。



「ねぇ、ちょっと夏くん!写真撮りすぎだよ!」



「ハルが可愛すぎてつい」



「もう、バカっ!」



なんか後ろでパシャパシャと音がするなと思ったら、夏くんが私の方にカメラを向けていて……



いつの間にかたくさん写真を撮られてた。



「うわっ、冷た……!」



「勝手に写真撮ったお返しだからね!」



だから、夏くんに水をかけた。



それなのに……



「きゃっ」



「お返しのお返し」



そう言って夏くんに水をかけられて、しばらく2人で子どものように水をかけあって遊んでいた。



「見てハル。夕日が反射してて綺麗だよ」



「すごく綺麗……」



遊んでいる間に太陽はどんどん沈んでいって、もう空も暗くなり始め、赤い夕日が海一面を染めていた。



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