俺の彼女が可愛すぎて困る。
***
「ハルー、委員会行こう」
午後の授業なんてあっという間に終わる。
気づいたらもう放課後。
いつものように夏くんが教室に迎えに来てくれて、私は急いでカバンを持って夏くんの元へ行く。
「いつも迎えに来てくれてありがとう」
「俺がハルと一緒に行きたくて迎えに来てるんだからいいんだって」
「……ばかっ」
ほら、ほらあっ!
結局夏くんの言葉ひとつに照れてしまうのは私なんだ。
目の前の夏くんはそんな素振りを全く見せずに優しく微笑むだけ。
そんな夏くんが好きだけど……
それだけじゃ嫌なの。
ドキドキするのが私だけじゃ嫌。