俺の彼女が可愛すぎて困る。
ちょっとやそっとのことならサラリと流せるのに……
あまりにもその出来事が衝撃的すぎて、それもできない。
「な、何でもないよ?その……ちょっと手伝ってもらっただけで」
「へぇ〜、男の子にねぇ?」
「うん、とっても優しくてかっこよかっ……あぁっ!」
ハッとして口を抑えるけど、もう既に遅し。
机を挟んだ目の前でニコニコしている詩乃。
うん、やらかしちゃった。
思わず素直に口に出しちゃったよ……
これじゃあ、認めたようなもの。
「優しくてかっこいい男の子に手伝ってもらったのね〜。それで好きになっちゃったとか?」
「そ、そんなことないっ!」
……た、多分。