俺の彼女が可愛すぎて困る。



何やら少し夏くんと星野先生が話していたみたいだけど、私にはそんなこと少しも耳に入ってこなくて……



ただただ、ハルの"彼氏"というワードだけが頭から離れない。



今更と言われればそうだけど、目の前でそう言われるとドキッとする。



「ハルー?」



「へっ……」



「大丈夫?」



「うん、大丈夫!行こっ!」



全然大丈夫じゃないよ、バカ。



委員会が始まってもずっと後ろが気になっちゃうし……



プリントを回すのに体を捻って後ろを見ると、ありがとうと微笑む夏くんに胸の鼓動は鳴り止まないし。



本当に困った。


< 272 / 300 >

この作品をシェア

pagetop