俺の彼女が可愛すぎて困る。
「あっ」
図書整理を再開して見つけた本は、本来なら1番上の段にしまってあるはずのもの。
上を見ると、このままではあと一歩届かないくらいの高さ。
一応頑張って背伸びしてみたけど、何とか届くくらいで本をしまうにはやっぱり少し足りない。
んー、台を持ってくるしかないかな。
「ほら貸して?」
「な、夏くんっ」
サッと手の中にあった本を取られて、いとも簡単にしまってしまった。
「……ありがとう」
「ハルが困ってたら助けるのは当たり前でしょ?」
「バカ夏くん」
私が夏くんのことをドキドキさせたいのに。
また私ばっかり。
「……ハルっ?」