俺の彼女が可愛すぎて困る。
戻ろうと背を向けた夏くんにギュッと抱きついてみる。
少しくらい、夏くんもドキドキしてよっ。
「……っ、どう?少しはドキドキしたっ?」
夏くんに振り向かれて、恥ずかしくなってきた私は頑張って照れ隠しをして、見栄を張ってみる。
「なに可愛いことしてるの?」
グッと本棚に詰め寄られて、動けなくなるのは私の方。
いつの間に形勢逆転されてるの?
「あんまり可愛いことしてると襲っちゃうからね?」
「なっ……」
「本当、ハル可愛すぎ。……ほらもう委員会終わるから戻るよ」
……夏くんのバカバカっ!
変なこと言うし、他の人に見られるかもしれないのにおでこにキスしてくるし!
これじゃ意味が無いじゃん。