俺の彼女が可愛すぎて困る。


やっぱり夏くんの方がバカ。



せっかくちょっと落ち着いてきたのに、またドキドキが再発したよ。



私の家の前に着くと、またねと手を振ってわかれる。



いつも夏くんは私が家の中に入るまで見送ってくれるから、もう少し一緒にいたいなと思いながも離れて家の中に入る。



でも今日は……



一つだけ夏くんに言い忘れたことがあるから。



一度家の中に入った私は、すぐにまたドアを開けて外へ出る。



私が家に入ったことを確認した夏くんはもう少し歩き始めていた。



「夏くんっ!」



「ハル?どうした?」



「私もだいすきっ!!」



それだけ、言い忘れたから。



ちらっと夏くんを見れば少し間に距離はあったけど、ちょっぴり照れた夏くんがいた。



えへへ、夏くんも照れてくれた。



「ばか。俺の方がだいすきだから」



やっぱり夏くんには勝てないことばっかりだけど……



それでも私の方が夏くんのこと大好きだよ。




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