俺の彼女が可愛すぎて困る。



いつも通り対応しに向かったわけだけど……



何故かそこに居たのは夏くん。



「なんで夏くんがここにっ!?」



またアルバイトしていることは、見られるのは恥ずかしいからと内緒にしていたのに。



「降谷からハルがここにいること教えてもらって会いに来た」



会いに来たと微笑む夏くんにキュンとしながらも、心の中では勝手に密告していた詩乃を少し恨む。



バカバカっ、詩乃のバカーっ!



そうは思うけど、やっぱり学校以外でも夏くんに会えるのは嬉しくて、ちょっぴり感謝の気持ちもあって恨みきれないのも事実。



後ろから付いてくる夏くんにドキドキしながらも席に通したところで、先輩に休憩の時間だと声をかけられた。



「ハル休憩なの?」



「うん、そうみたい」



「じゃあさ、一緒になんか食べよ?俺もお昼まだだったし」



「え?いいの?」



「彼女とせっかく居られるのに嫌なんて言う彼氏いないだろ?」



うぅ……ばかっ。



さすがにお店の制服のままだと目立ってしまうから、夏くんには少し待ってもらって着てきていた私服に着替えて戻る。



こんなことなら、もう少し可愛い服着てきたらよかった。


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