俺の彼女が可愛すぎて困る。



***



緊張する……



街でもテレビでもクリスマスソングが流れるクリスマス当日。



もこもこのニットにチェックスカートを履いて、足元には少しだけヒールのあるブーツ。



伸ばしていた髪の毛は、詩乃に頼んでゆるく巻いてもらった。



「大丈夫?忘れ物ない?」



「夏くんへのプレゼントも持ったし大丈夫だと思うけど……気持ちが大丈夫じゃないっ!!」



夏くんと過ごす時間はとても楽しくて幸せだけど、ドキドキしすぎて心臓がもたないんだもん。



「今日は頑張るんでしょ?私は応援してるから」



「ありがとう!大好き詩乃っ」



詩乃に背中を押されて出てきたものの……



やっぱり緊張はおさまってくれない。


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