俺の彼女が可愛すぎて困る。



「よし、できた」



「へ?」



夏くんがさっと離れると、さっきまではなかった首元に違和感がある。



手で触ってみると……



「ねぇ、これって」



「クリスマスプレゼント。メリークリスマス、ハル」



「かわいいっ、ありがと、夏くんっ」



嬉しすぎて泣きそうになる。



花をあしらったネックレス。



「とっても似合ってるよ」



ずっと夏くんが後ろにいたのは、ネックレスをつけてくれていたからなんだ。



それに、プレゼントをネックレスにしてくれた理由……



「ネックレスなら学校でもつけてられるでしょ?」



首元ならブラウスで隠せるから。



私が嫌じゃなきゃずっとつけていて欲しいって。



絶対つけてって言わないところが夏くんらしい。



「うん、大切にするよ。夏くんからのプレゼントだもん」



大切な宝物だよ。


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