俺の彼女が可愛すぎて困る。



「俺がいいって言うまで目つぶってて?」



「目をつぶるの?」



「手繋いだまま連れて行ってあげるから」



夏くんはそう言うけれど、一体どこへ連れて行ってくれるの?



おそるおそる目を閉じて、夏くんに身を任せてただただ進んでいく。



周りにも人が集まってきてるのか、ざわざわと声がする。



多分商業施設の中なんだろうけど……



どこだろう?



少し歩くと肌に冷たい風が当たって外に出たことがわかる。



「ちょっと寒いかもしれないけど少しだけ我慢して?」



そう言われて頷き、ついていく。



そのまままっすぐ進んで、夏くんは止まった。



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