俺の彼女が可愛すぎて困る。



「着いた?」



「うん。カウントするから、ゼロになったら目を開けて?」



すると夏くんは10秒前からカウントダウンを始めた。



何かわかわないけど、すごくドキドキする。



「3、2、1……ハル」



「へっ」



ゼロじゃないじゃん、なんてツッコミながらも目を開けると……



辺りの電気が一瞬にして消えて。



そこに姿を表したのは、カラフルな電飾で飾られた大きなクリスマスツリー。



「メリークリスマス」



それと同時にジングルベルが流れた。



その1曲が終わるまでのたった数分間だけど、真っ暗な中で周りを明るく照らすひとつの大きなクリスマスツリーが幻想的で……



思わず感動して涙がこぼれ落ちた。



素敵だよ。



素敵すぎるサプライズだよ。


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