俺の彼女が可愛すぎて困る。
「夏くん……これを私に見せてくれるために?」
「もちろん。これ見たらハルが喜んでくれるかなって思って」
手すりに寄りかかりながらこちらを見て微笑む夏くん。
私の顔は、せっかく化粧も頑張ってきたのに涙できっと崩れてる。
「嬉しすぎるよっ……言葉が出ないくらい素敵すぎるよっ?」
涙でぐちゃぐちゃだけど、夏くんにちゃんと嬉しいことを伝えたくて……
涙を拭って笑いかける。
「……俺の彼女は可愛すぎて困る」
「へ?」
後ろから夏くんの大きな腕に包み込まれる。
耳元に吐息がかかってくすぐったい。
胸がドキドキうるさくて、夏くんの声が全然耳に入ってこない。
「俺のハルが可愛すぎて困るって言ったんだよ」
そう言って夏くんはそっと私の髪にキスを落とす。