俺の彼女が可愛すぎて困る。
「もう、そんな可愛くお願いされたら断れるわけないでしょ?……あ、でも用事あるから途中まででもいい?」
「うん、うん!ありがとう詩乃っ」
「どういたしまして。ほらお弁当食べよー?」
手を後ろに組んで持っていたお弁当箱を差し出して、私に見せる詩乃。
「うん、そうだね!」
私も微笑み返して、お弁当をカバンから取り出した。
机を向かい合わせにして、お弁当を広げる。
「ねぇ、詩乃ー」
「ん?なに?」
「詩乃は彼氏とかいないの?」
やっぱり女の子の話題と言えば、恋バナ。
タコさんウィンナーを頬張りながら、詩乃に問いかける。
「んふっ、ごほっ……びっくりした。彼氏はいないよ?」
「えぇー怪しい……」
「本当にいないんだってば。そういうハルはどうなの?」
反応は怪しいけど……嘘をつくような子じゃないと思うから許してあげる。