俺の彼女が可愛すぎて困る。
「お疲れ様でした」
やっと終わったという嬉しそうな掛け声で委員会が終わる。
委員会が終わったら早く帰ろうと思っていたのはみんな同じようで、バタバタとカバンを持って帰り始める。
私も早く帰ろうと立ち上がる。
「……!?」
「待って、ハル」
帰ろうとした矢先、腕を掴まれて止められてしまう。
「夏くんっ……離してよ」
「やーだ」
「……っ」
やだっていうその声が、とても甘くて思わず動けなくなる。
「少し話してから帰ろ?」
「……わかった」
寂しそうな声を出す夏くんに負けた私は、カバンをおろして椅子に座る。