俺の彼女が可愛すぎて困る。
「あの、夏くん」
「ん?」
「えっと、これ……夏くんに」
カバンからスっと取り出して、夏くんの前に差し出す。
詩乃に渡したものと同じチョコレート。
味は美味しかったけど、夏くんの口に合うかな?
変な緊張感で、手に汗がにじむ。
「これ、俺に?」
「うん。昨日手伝ってくれたから、そのお礼」
はい、と夏くんに手渡す。
恥ずかしくて俯いていたけど、顔を上げた時に目に映ったのは、すごく嬉しそうにしている夏くんの姿。
「……めっちゃ嬉しいんだけど」
「本当?」
まさかそんなに喜んでくれるとは思っていなかったから、私もびっくりする。