俺の彼女が可愛すぎて困る。
午後の授業も無事終えて、放課後。
だんだんと日も長くなってきて、この時間でも日差しが照りつけている。
「もーなんで私がっ」
「ほらほら、手伝ってあげるから頑張って?」
お昼は恋バナで盛り上がってテンションも上がっていたのに、先生から頼まれていた雑用を思い出して、肩を落とす。
詩乃が一緒に付いてきてくれていることだけが救いだ。
教室から少し離れた職員室に着いて、ドアをガラリと開ける。
その瞬間に漂ってくるコーヒーの匂い。
職員室でも忙しなく動いていたり、机の上がプリントだらけになっているのを見ると、本当に先生ってすごいんだなと感心する。