俺の彼女が可愛すぎて困る。



「おぉ、美風!それに降谷も一緒か」



「はい、ハルの付き添いで」



奥の席に座っていた先生が私たちに気づいて、手を上げて私達を呼ぶ。



私と詩乃は並んで先生の前に立つ。



「よし、俺の手伝いだな。沢山用意しておいたぞ」



「そんなぁ……沢山なんていらないですよ」



「俺の話を聞かずにお絵描きしてた生徒は誰だったかなぁ」



先生に痛いところをつかれて、思わずうっと萎縮してしまう。



そんなやり取りを見て、隣で詩乃が笑ってる。



「そんな笑わないでよ、詩乃ー」



「だって、コントみたいでっ、ふふ」



詩乃は、すっかりツボに入ってしまったみたいで、ずっと笑っていた。




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