俺の彼女が可愛すぎて困る。
図書室について席に座ってからまもなく委員会が始まる。
「皆さんこんにちは。これから図書委員会を始めます。えー、今日は1学期最後で……」
いつものように委員長が前に立って、委員会を進めていく。
そしてまた、いつも通り……
後ろの席に座る彼が、私の髪をいじるのはお決まり行為。
注意してもやめないから、最近はもう声をかけることもなく諦めている。
それにしても委員会の時間は暇で、最初に配られたプリントにラクガキをしていた。
私は人物の絵を描くのが好き。
いろんな表情が見えてくるし、ひとつの場面でも、そこからストーリーが見えてきそうな感じがする。
私の絵を見て、そう感じてくれる人がいたらいいなー、なんて思うけど所詮はラクガキだから、見られるのは恥ずかしい。
いつも描くだけ描いて満足したら、くしゃくしゃっと丸めてポイッと投げちゃうんだ。
それを詩乃に伝えたら、
「なんで捨てちゃうの、もったいない!!」
って怒られたんだっけ……