俺の彼女が可愛すぎて困る。
「へぇ、ハルって絵上手いね」
「……へっ!?」
後ろからボソッと声がして、思わずビクッと体が反応してしまう。
「そのイラスト。なんか活き活きしてて、すごい」
「え、あ……っ!?……ダメ、見ちゃダメっ」
机に突っ伏しながら顔だけを上げてこちらを見ていた夏くんの視線の先には、私が今ラクガキしていたイラストがあった。
恥ずかしくて、咄嗟に手と腕でばっと隠すけど、見られてしまったものはもう遅い。
「……どうか今見たものは忘れてください」
「もう目に焼き付けたから、ざーんねん。でも、本当に上手いし隠す必要なんてないんじゃない?」
とことん褒めてくる夏くんに、私は恥ずかしさと嬉しさで赤面する。