俺の彼女が可愛すぎて困る。





***



夏休み3日前。



1学期の図書当番は最後の日。



ローテーションで回っていた図書当番は、だいたい1週間に1回くらいのペース。



ほぼ毎週のように図書室に来ていたから、週末から夏休みに入ってしばらく来ないのかと思うと……



あんなに面倒くさくて嫌だったのに、なんだか寂しさもある。



それに、夏くんにだってしばらく会えない。



……って、私は何を考えてるんだろう。



「……ル?ハールーちゃん?」



「……へっ!?…って近いよ!」



気がつけば、私の顔を覗き込んで手を振るどアップの夏くんの姿が目に映る。



本当に夏くんは、距離感が近すぎる。



そんな行為に、私がいつもどれだけドキドキさせられているか。



いや、なんで私ドキドキなんかしちゃってるの?



ううん、男の子が近くに来たら誰だってドキドキくらいするよ、うん。



無理矢理そう思い込んで、納得する。


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