俺の彼女が可愛すぎて困る。
「ねぇ、ハル。しりとりしない?」
「え、しりとり?」
突然の夏くんの提案に、私は頭にハテナを浮かべる。
「そう、絵しりとり。ハル、絵上手だから」
「やるのは、いいけど……」
なんだか楽しそうだと思っちゃったし。
今日も図書室を利用してる人なんていないから、少しくらいサボったっていいよね?
ちょうど図書室のカウンターの後ろには大きな黒板があって、チョークも揃っている。
ほとんど使わないだろうに、設備だけはいいんだから。
どうせなら黒板に描こうとなって、2人してチョークを手に取った。