俺の彼女が可愛すぎて困る。
「じゃあハル、しりとりの"り"からね」
「うん」
そう言われて、定番のリンゴを左端に描いた。
「ん、じゃあ俺の番」
そう言って夏くんは、私のイラストの隣に矢印を書いて、イラストを描く。
夏くんは何を描くんだろうと見つめていると、すぐに出来たとチョークを置いた。
リンゴの隣には、可愛らしいゴリラのイラスト。
「ふふ、夏くんって可愛いイラスト描くんだね」
「そう?ハルほど上手くないけど、嬉しい。ありがとう」
そんなやり取りを交わしながら、絵しりとりを続けていく。
リンゴ→ゴリラ→ラッパ→パイナップル→ルビー
絵しりとりは結構続いて、何も書かれていなかった黒板の半分以上が埋まってきていた。