俺の彼女が可愛すぎて困る。
マント→トマト→鳥……
次は私の番。
"り"だから……よし、あれにしよう!
パッと閃いたリスを夏くんの描いた鳥の隣に描いた。
リスだから、次は"ス"。
遊んでいたら、いつもは長い図書当番の昼休みもあっという間で、予鈴がなるまであと数分になっていた。
もうすぐ終わりか。
結構楽しんでいた私は、密かにまだ昼休みが続いたらいいのになんて思っていた。
黒板の前に立っていた夏くんは、すぐに描き終えたみたいで、チョークを置いた。
「早いね?何描いたの?」
「さぁ、なんでしょう」
「……え?」
夏くんが変に焦らしてくるから、黒板に目を移してみると、私の描いたリスの隣に矢印が引っ張られて、そのまた隣にはイラストじゃなくてふたつの文字が書かれている。
耳元で夏くんに"それ"を囁かれたのは、私が黒板の文字を認識したのとほぼ同時。