俺の彼女が可愛すぎて困る。
「ねぇ、ハル。しりとりしない?」
「え、しりとり?」
今日もいつも通り図書室を利用している人はほとんどいないから、少しくらいサボってもいいだろ?
「そう、絵しりとり。ハル、絵上手だから」
ハルの描くイラストは、とても目を惹くもの。
それに、イラストを描いている時のハルは本当に楽しそうで、そんな姿を見るのも好きだ。
ちょうど俺たちの後ろには黒板があって、そこにチョークで描くことにした。
「じゃあハル、しりとりの"り"からね」
「うん」
絵しりとりは結構続いて、何も書かれていなかった黒板の半分以上が埋まってきていた。
俺の鳥の隣にハルはリスを描く。
リスだから、次は"ス"か。
す、す……
"ス"と言えば、もうこれしか思い浮かばない。