俺の彼女が可愛すぎて困る。
昼も食べずに出てきた俺は、お腹も空いている。
どうせなら、フードコートでなんか適当に食べて帰ろうか。
そう考えて、フードコートに向かう途中だった。
ショッピングモールの一角にある、ガラス張りになっているカフェレストラン。
そこに見覚えのある人影が見える。
あれって、ハルといつも一緒にいる降谷ってやつ?
お店の制服を着ているから、きっとここでアルバイトでもしてるんだろう。
夏休みもバイトか。
大変だなーと呑気に見ていると、俺の知っているやつがもう1人。
「……ハル?」
今、俺を悩ませている張本人。
……は?
ハルのやつ、ここでバイトしてんの?
ハルがアルバイトしてるなんて、知らなかった。
もっと早く知っていれば来ていたかもしれないのに。
フードコートへ向かおうとしていた俺は、迷わず向きを変えてそのカフェレストランへと向かった。