俺の彼女が可愛すぎて困る。



「そっか。じゃあ、席案内しますねー」



降谷は俺のそんな考えを察したのか、俺を席へと案内してくれた。



案内してくれた席は、たまたま空いていたのか店内が見渡せる角の席。



「本当に夏くんってハルのこと好きなんですね」



唐突にそう問いかけてくる。



「すきだよ」



「ハルったら鈍感だから、なかなか伝わらないでしょ」



「そうだね。あんなに伝えてんのに……まぁ、諦めるつもりもないけどね」



「ふふふ。私、応援してますからふたりのこと」



本当、友達の降谷には伝わってんのに、肝心なハルは気づいてくれない。



……というか俺ははっきり伝えてんのに、バカしか言わないし、本気で俺のことを見てくれていない。



早く気づけよな、俺の気持ちに。



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