俺の彼女が可愛すぎて困る。



「いらっしゃいませー!何名でしょうか?」



そんなハルの声が店内に響く。



あぁ、ハルの声、久しぶりに聞いた。



ハルがお客さんを席に案内している途中で、ハルの制服姿があらわになる。



「……っ」



これは想像以上。



茶色のチェック柄のエプロンを腰に紐で巻き、アイボリーのブラウスに茶色のネクタイ。



頭の上には同じ茶色の帽子。



なんなの、可愛すぎ。



それは、そんなハルを独り占めしてしまいたくなるくらいに。



ハルはまだ俺に気づかないのかよ。



早く話したい。



触れたい。



そんな思いで、店員さんを呼んだ。



「はーい、今お伺いします」



ベルの音に反応したハルがそう答える。



ハルはどんな反応をするだろう。



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