俺の彼女が可愛すぎて困る。
「はい、お呼びで……え?……な、夏くんっ!?」
「ふはっ、ハル驚きすぎだって」
ハルの声が店内中に響き渡って、何事かと振り返る人が数人。
ぼっと顔を真っ赤にして恥ずかしがるハルも可愛い。
「え、いや……なんでいるんですか?」
「なんで敬語なの」
「だ、だって……!」
「俺が来ちゃダメなの?」
「いや、そういう訳じゃ……」
あわあわとしているハルを今すぐここで抱きしめたい。
そんな衝動に駆られながらも、必死にそれを抑える。
「ねぇ、注文してもいい?」
「へ?あ、はい、どうぞ…?」
「チョコバナナパフェひとつお願いします」
「……なんか、変な感じ」
そうブツブツ言いながらも、ハルは注文表にチョコバナナパフェと書いていた。
「それとハルも付けといて?」
「えーっと、ハル……ってばかっ!」
間違って書いちゃった……と半泣きになるハルも可愛すぎた。
もう、このままお持ち帰りしてしまいたいくらい。