月曜日、この場所で__。
平日の放課後なので、人は少なかったが勉強している高校生は割とたくさんいた。



私は空いている端っこの席へ座った。





「さて、やるか…と。」


……………………………………。





なんかみんなに見られてる気がして嫌だな。


と、周りを見渡すと壁から1人の男子高校生が出てきた。


え、壁?!




不思議に思っておそるおそるその壁に近づいてみると、正確には壁のある個室のようなスペースだった。


多分ここは穴場なのだろう。


私もここで勉強しよーっと。見られてる感もないからね。





いざやってみるも、全くはかどらなかった。

個室は気に入ったが、もうここに来るまでもないな。



「かーえろっと。」

筆箱に筆記用具をしまっていると、机の隅の方に見覚えのない消しゴムがあるのを見つけた。


さっきの人のやつかなぁ、



一応カウンターの人に知らせるか、

カウンターに行くと、どっかのおじいちゃんが本を借りるのに何やら手間取っていた。

これは時間がかかりそう。



並ぶのか…。







並んでいるも、一向に終わる気配がない。




諦めてまた明日こよう。

そしてその時にいたら返せばいい。



うん、お腹すいたし早く帰りたいしそうしようそうしよう。

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