俺様外科医に求婚されました



「じゃ、そろそろ本題に入るとするか」

「本題?」

「どうして結婚したはずの女が、あんな合コンの場所にいたのか。俺をふって、他の男を選んだはずの女が、何で合コンで男漁りしてるのか。聞かせてもらおうか」

「おっ、男漁りって!」


諒太の言葉に慌てた私は運転している諒太の方に思わず顔を向けてしまった。

すると諒太はそんな私に反応するようにこっちを向いた。


「まっ!前!ちゃんと前見て運転して下さい!」

「おまえがあまりにも綺麗になってるから。見惚れて前なんて見れない」

「はぁっ⁉︎危ないでしょ⁉︎前向いて!」


諒太の頰をぐいっと押し、視線を無理やり前に向けさせた。

だけど…



「本当…綺麗ないい女になったよ」


前を向いたまま、つぶやくように言った諒太の言葉に、胸の奥がきゅっとなった。


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