俺様外科医に求婚されました
天才脳外科医…か。
初めて聞いた時は、本当に?信じられない!って、到底理解なんてできなかったけど。
さっきの姿を見たせいなのかな?
何故か前よりも、あの人のことを見直してしまっている自分がいる。
本当に…すごい先生だったのか。
普段があんな感じだから、まだまだ不思議でたまらないけれど。
…医者、なんだなぁ。
ぼんやりとそんなことを考えていると、何故か私も負けてられない!なんて。
医者と張り合うなんて御門違いもいいとこだけど。
自分の中の仕事へのやる気スイッチが一気にオンになった。
「よしっ!頑張ろう」
急いで小野さんの元に戻った私は、書類の整理方法や病状ごとに分けているカルテのカラーファイルの説明などを事細かに教えてもらい、就業時間ギリギリまで今日教わったことを繰り返し復習した。