俺様外科医に求婚されました
「ありがとう、ございます…。っていうか、本当に…すみませんでした」
「ははっ、しつこいぞ」
「だって…本当に私、先生のこと誤解して」
「あっ!だったらこうしよう」
きっと、あの日のあの瞬間からだった。
「誤解されてウソつき男と思われてた代わりに、プライベートでは理香子」
「へっ⁉︎」
「今後は、そう呼ばせてもらう」
急速に、心は変化していった。
「で、理香子も俺のことは病院では大和先生でも諒太先生でも好きに呼んだらいいけど、プライベートでは諒太って呼ぶこと」
「えっ⁉︎ちょっと話の流れが全く」
「いいから呼んでみて」
「む、む、無理です!」
「無理じゃない、ほら、呼んでみ?」
そう言って、ニッと笑ったくしゃくしゃな笑顔を見た時から。
私の中の何かが、めまぐるしく変わっていった。
それも、自分でも驚くほど…ものすごいスピードで。
急速に、変化していったんだーーー。