~キミがスキ~
第3話
~何日か経ったある日~
いつものように私たちは昼休みに教室で話していた。
教室には私たち3人だけ。
ほかに誰もいない。
今日は、もうすぐある6年生の行事で1番楽しみな修学旅行の話をしていた。

楽しくいろんな話をしていると、小野さんが1人で教室に戻ってきた。
するとこう言った。
「ねぇ、さきちょっと来て。」
またさきをどこかに連れて行こうとする。
いつもそう。
絶対に私たちがいる前では話さない。

私とみずきはそのことにちょっとイラだっていた。

だから、私は小野さんにこう言った。

「なんでいつもさきを取るの? なんでここで話さないの?
 そんなに聞かれたらヤバイ話??」

今まで言いたかったことを全て言った。
すると小野さんは「イヤァ・・・・別に。」と少し困った口調で答えた。



さきも小野さんの味方をする。
そのことにもイラだっていたので小野さんがいなくなったあと私はさきに
「さきもさぁ、なんでうちらと話してても小野さんのとこ行っちゃうの?
 うちらより小野さんといるほうがいいなら小野さんのとこ行けば?」
と言った。
強く言い過ぎた。

さきは私の話が終わった後何も言わずに教室から出て行った。
たぶん小野さんのところに行ったのだろう。

もう少しで修学旅行なのに・・・。
修学旅行のとき3人で同じ班になろうって約束してたのに・・・。

なんで私はいつもこうなっちゃうんだろう・・・・・・。

みずきは当然怒っただろう。


でもみずきの顔を見ると、怒った表情ではない。
みずきに恐る恐る聞いてみた。
「怒った・・・・??」
するとみずきは
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