~キミがスキ~
笑顔で「怒ってないよ。」と言ってくれた。

みずきのその笑顔と言葉に私はすごく安心した。


でも、ほんとにさきには悪いことしたなぁって思う。


もうさきは戻ってこないよね・・・?
戻ってくるわけないね。
私がわるいんだもん。
しかたないよ・・・。
こんなにヒドイこと言ったんだから許してくれるわけないね。



その日、さきとは一言も話さなかった。
次の日も、その次の日もさきとは話さなかった。

さきは小野さんと楽しそうにしている。

私たちのところには全然来ない。

でも、私にはみずきがいる。
さきはいないけど・・・。
でも、淋しくなんかない。
みずきがいるから。




今日は修学旅行のグループ決めがある。

私は当然みずきと同じ班になる。
さきは・・・・
小野さんと同じ班。
かと思ったら違った。
柴木さんという女子と同じ班になったみたい。

「それはそれでいっか・・・。」
私はもう諦めることにした。


次は、男子。
1班5人~6人。
私たちの班は5人班。
女子は2人で男子は3人。

男子は男子でグループを決めている。


同じ班になる男子の決め方は・・・・・
 “こっそり先生に言いに行く”
こんな決め方。
同じ班になりたい男子のグループを決めてそれを先生に言う。
男子も同じ班になりたい女子のグループを先生に言いに行く。

私は岡の班希望だけどみずきはどうだろ??
ここはおもいきってみずきに聞くしかない。

「みずきぃー、岡たちの班おもしろそうじゃない??
 そこの班にしようよ!!   ダメ??」
みずきは・・・・・
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