たとえ嫌だと言われても、俺はお前を離さない。
「変なこと言ってごめんな。まあ、今となってはまだ若かった学生時代の頃の話だ! 桃城、亮をよろしく頼むな! お休み!」
そう言われ、私は「は、はい」と答えるしかなかった。
車を降り、先生の車が遠ざかっていくのを確認してから、駅へ向かう。
まだそう遅い時間ではないため、構内に人の姿はたくさんあった。
そのまま改札へ――向かおうとしたけれど、何故か足は立ち止まり、ほぼ無意識に携帯をバッグの中から取り出していた。
-ー部長の声が聞きたい。そんなことを思ったから。
先生に思いがけない告白をされたことで、部長への恋心を再確認したからだと思う。
それに……さっき先生が言っていたことを思い出す。部長が、先生の好きな子を横取りしたって……。
そんなこと信じていないけど、だからこそ、部長の口から真実を聞きたいと思った。
行き交う人達の邪魔にならないよう、隅へ移動する。
真夜中ではないとはいえ、もう夜だ。週末で疲れて寝ている可能性もある。何より喧嘩中だ。気安く電話なんて掛けていいのかな……。
思い悩みながらもとりあえず携帯のホームボタンを押すと、ディスプレイに、部長からの新着メッセージが届いているという通知が表示されていた。
届いたのは十五分ほど前のようだ。私はすぐに通知をタップして、メッセージ内容を確認する。
そう言われ、私は「は、はい」と答えるしかなかった。
車を降り、先生の車が遠ざかっていくのを確認してから、駅へ向かう。
まだそう遅い時間ではないため、構内に人の姿はたくさんあった。
そのまま改札へ――向かおうとしたけれど、何故か足は立ち止まり、ほぼ無意識に携帯をバッグの中から取り出していた。
-ー部長の声が聞きたい。そんなことを思ったから。
先生に思いがけない告白をされたことで、部長への恋心を再確認したからだと思う。
それに……さっき先生が言っていたことを思い出す。部長が、先生の好きな子を横取りしたって……。
そんなこと信じていないけど、だからこそ、部長の口から真実を聞きたいと思った。
行き交う人達の邪魔にならないよう、隅へ移動する。
真夜中ではないとはいえ、もう夜だ。週末で疲れて寝ている可能性もある。何より喧嘩中だ。気安く電話なんて掛けていいのかな……。
思い悩みながらもとりあえず携帯のホームボタンを押すと、ディスプレイに、部長からの新着メッセージが届いているという通知が表示されていた。
届いたのは十五分ほど前のようだ。私はすぐに通知をタップして、メッセージ内容を確認する。