マイ・ファースト・ラブ
もっと聞いていたい。
そう思った。
私は、今日食事当番の弟に夕ご飯がいらないことと帰りが遅くなることをメールした。
日にあたって暖かくなっているベンチに座り、彼の歌を聞いていた。
信号が赤のとき、立ち止まって聞いている人は、青になったら、そうそうに歩いていった。
その場にいるのは、私だけらしい。
飽きもせず、ずっとずっと彼の声と声の背景を聞いていた。
気づいたら、時計塔は夜9時の鐘を鳴らしていた。
それと同時に彼は、自分の道具を片付けた。
その後、何かを紙に書いて私の方に向かってきた。
突然の事であたふたしている私に、彼は話しかけた。
そう思った。
私は、今日食事当番の弟に夕ご飯がいらないことと帰りが遅くなることをメールした。
日にあたって暖かくなっているベンチに座り、彼の歌を聞いていた。
信号が赤のとき、立ち止まって聞いている人は、青になったら、そうそうに歩いていった。
その場にいるのは、私だけらしい。
飽きもせず、ずっとずっと彼の声と声の背景を聞いていた。
気づいたら、時計塔は夜9時の鐘を鳴らしていた。
それと同時に彼は、自分の道具を片付けた。
その後、何かを紙に書いて私の方に向かってきた。
突然の事であたふたしている私に、彼は話しかけた。