年上の彼。

そんな私に声を掛けてきたのが彼でした。

「こんにちは。」

当たり障りのない言葉を投げかけられ、
手元の資料から顔を上げると
150㎝の私の目線の斜め上、男性が立っていました。

その日、声を掛けられたのは企業ブースの呼び込みだけ。

この男性も社員さんかな、と思った時

「おれ、〇〇大学の商学部です。」
大抵に人が知っているだろう偏差値の高い大学名と学部を告げ、
おそらく微笑んでいたような気がする。

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