求めよ、さらば与えられん
どうすればみんなに恩返しが出来るんだろう?私に一体何が出来るんだろう?
ハッとしてジーン王子から体を離した。
「ベアトリーチェ?」
「結婚式、は……?」
「結婚式?」
「っ__」
一瞬言葉に詰まった。
「あ、貴方とグレース王女の結婚式__!!」
声が震えてしまった。知りたくないけど、気になる。もしかして眠っている内に終わってしまった?アウロラはその話を私にし辛くて何も言わなかった?
「何の話だ」
何の話って……貴方こそよく分かってるでしょ!?
「国王陛下から聞いた……ベルギウス国との戦争が終わったら、貴方とグレース王女の婚礼の儀を行うって……っ」
「グレースとは婚約を解消した」
「え……? 嘘……」
「嘘じゃない。 元々俺たちの婚約はお互いの利害が一致したからだ」
「利害……?」
「グレースは政略結婚させられそうになり、それを阻止したかった。 その時丁度俺は婚約話を振られる事が多くて煩わしかった。 女避けの為にグレースと手を組んでいた。 だが、状況が変わった」
ハッとしてジーン王子から体を離した。
「ベアトリーチェ?」
「結婚式、は……?」
「結婚式?」
「っ__」
一瞬言葉に詰まった。
「あ、貴方とグレース王女の結婚式__!!」
声が震えてしまった。知りたくないけど、気になる。もしかして眠っている内に終わってしまった?アウロラはその話を私にし辛くて何も言わなかった?
「何の話だ」
何の話って……貴方こそよく分かってるでしょ!?
「国王陛下から聞いた……ベルギウス国との戦争が終わったら、貴方とグレース王女の婚礼の儀を行うって……っ」
「グレースとは婚約を解消した」
「え……? 嘘……」
「嘘じゃない。 元々俺たちの婚約はお互いの利害が一致したからだ」
「利害……?」
「グレースは政略結婚させられそうになり、それを阻止したかった。 その時丁度俺は婚約話を振られる事が多くて煩わしかった。 女避けの為にグレースと手を組んでいた。 だが、状況が変わった」