求めよ、さらば与えられん
マクブレイン国へ帰る道中、ジーンは馬車の中で、ダミアンさんやカステルさんたちと代わる代わる何やら難しい話をしていた。難しい話しながらも、それが戦略についての話だという事は私にも分かった。
ロロ君を挟むようにして、私とリリーちゃんは座っている。今回の件で二人の心にはきっと深い傷が付いただろう。寝てもうなされ、二人は目を覚ます。その度にロロ君は泣いてしまう。リリーちゃんは泣かないようにと必死に堪えているけど、私がそっと手を握ると声を押し殺しながら涙を流す。
「少し外の空気を吸わないか?」
「でも……」
二人に目を潤ませながら見つめられた。
「俺が居るから、ゆっくり外の空気吸ってきな」
ダミアンさんがそう言ってくれたので、私の中の不安がなくなった。
ジーンに連れられ外に出ると、大きな夕陽が目に飛び込んできた。オレンジ色に染まる空と大地。あんな恐ろしい事が起こったなんて嘘だったんじゃないかと思ってしまいそうなほど、美しかった。
ジーンに抱きしめられるように馬に乗った。
どのくらい沈黙が続いているだろうか……どんな顔をすればいいのか__どんな顔を見せればいいのか分からなくて、景色を眺めていた。
ロロ君を挟むようにして、私とリリーちゃんは座っている。今回の件で二人の心にはきっと深い傷が付いただろう。寝てもうなされ、二人は目を覚ます。その度にロロ君は泣いてしまう。リリーちゃんは泣かないようにと必死に堪えているけど、私がそっと手を握ると声を押し殺しながら涙を流す。
「少し外の空気を吸わないか?」
「でも……」
二人に目を潤ませながら見つめられた。
「俺が居るから、ゆっくり外の空気吸ってきな」
ダミアンさんがそう言ってくれたので、私の中の不安がなくなった。
ジーンに連れられ外に出ると、大きな夕陽が目に飛び込んできた。オレンジ色に染まる空と大地。あんな恐ろしい事が起こったなんて嘘だったんじゃないかと思ってしまいそうなほど、美しかった。
ジーンに抱きしめられるように馬に乗った。
どのくらい沈黙が続いているだろうか……どんな顔をすればいいのか__どんな顔を見せればいいのか分からなくて、景色を眺めていた。