求めよ、さらば与えられん
パメラ王妃の細くて長い指先が私の頬に触れた。まるで血が通っていないような冷たさ。
「ねぇ、運命って信じる?」
「…………」
「わたくしは信じたわ。 貴女と再会したあの日にね」
「……再会? あの日?」
良くも悪くもこんな人と一度会っていればきっと忘れない。
「毒をプレゼントしたでしょう? まだ幼き頃にね」
それって……嘘、まさか……。
「っ__エデ、伯母さま……?」
信じられない気持ちながらそう言った。
彼女の口角が静かに上がっていった。細められた目の奥は笑ってない。潜む闇に飲み込まれてしまいそう。
心臓が騒がしく脈打ち始める。
「後宮にずっと閉じこもっていたから、貴女がこの城の中に居ることに気が付かなかったわ。 でもね、クリストフのバースデーパーティーの時に一眼貴女を見て直ぐに分かったわ……わたくしの可愛い姪、ベアトリーチェだと」
可愛い姪?この人何言ってるの?嘘ばっかりッ……!
「だったら何で殺そうとしたの!?」
「違うわ、ベアトリーチェ。 誤解よ。 貴女を殺すつもりは無かったのよ?」
「じゃあ…最初からママ、を__」
瞬きをしたら勢いよく涙が零れ落ちた。そんな私の顔を見ながらエデ伯母さまは声を荒げて笑った。
「そう! 目障りなアヴァを消したかったの! あははははっ! あの子ったら思った通りの行動を取ってくれるものだから、笑いが止まらなかったわ。 でも__」
一瞬にして笑顔が消えた。感情の読み取れない表情に恐ろしさが増していく。
「思い通り過ぎて退屈な遊びだったわ」
「ねぇ、運命って信じる?」
「…………」
「わたくしは信じたわ。 貴女と再会したあの日にね」
「……再会? あの日?」
良くも悪くもこんな人と一度会っていればきっと忘れない。
「毒をプレゼントしたでしょう? まだ幼き頃にね」
それって……嘘、まさか……。
「っ__エデ、伯母さま……?」
信じられない気持ちながらそう言った。
彼女の口角が静かに上がっていった。細められた目の奥は笑ってない。潜む闇に飲み込まれてしまいそう。
心臓が騒がしく脈打ち始める。
「後宮にずっと閉じこもっていたから、貴女がこの城の中に居ることに気が付かなかったわ。 でもね、クリストフのバースデーパーティーの時に一眼貴女を見て直ぐに分かったわ……わたくしの可愛い姪、ベアトリーチェだと」
可愛い姪?この人何言ってるの?嘘ばっかりッ……!
「だったら何で殺そうとしたの!?」
「違うわ、ベアトリーチェ。 誤解よ。 貴女を殺すつもりは無かったのよ?」
「じゃあ…最初からママ、を__」
瞬きをしたら勢いよく涙が零れ落ちた。そんな私の顔を見ながらエデ伯母さまは声を荒げて笑った。
「そう! 目障りなアヴァを消したかったの! あははははっ! あの子ったら思った通りの行動を取ってくれるものだから、笑いが止まらなかったわ。 でも__」
一瞬にして笑顔が消えた。感情の読み取れない表情に恐ろしさが増していく。
「思い通り過ぎて退屈な遊びだったわ」