求めよ、さらば与えられん
私の中で何かが切れる音がした。恐怖がスーッと引いていく。心が落ち着いていく。ただ抑えられないのは怒りだけだった。
私が掴みかかろうとエデ伯母さまの表情はピクリとも動かない。それが私の中の怒りを更に増幅させる。
「血の繋がった姉妹でしょ!? 家族でしょ!? それなのにどうしてそんなことが出来るの!? ママは居ないのに__ッ、どうして貴女は生きてるのッッ!?」
自分でも分かるくらい呼吸が荒い。肩が上下する。怒りで体が震える。握りしめる拳に力が入る。
それでもエデ伯母さまは冷めた目で私を見下ろしていた。
「可愛いアヴァ」
「え?」
「心優しいアヴァ。 可憐なアヴァ。 純真無垢なアヴァ」
「何を言っ__」
「あの子の周りにはいつだって誰かが居た。 愛されることが当たり前の様な顔をして微笑みかけてきた。 あの子はわたくしを憐れみ同情したの。 それがどれ程わたくしの心を傷つけているのかも分からない偽善者だった」
エデ伯母さまの瞳の奥で怒りの色が増していく。
指先に痛みが走った。パッと離した時手のひらを見て驚愕した。指先から内側に向かって、根をはる様に黒い線が浮かび上がっていた。これ……胸に出来てるのと同じ。毒!?
私が掴みかかろうとエデ伯母さまの表情はピクリとも動かない。それが私の中の怒りを更に増幅させる。
「血の繋がった姉妹でしょ!? 家族でしょ!? それなのにどうしてそんなことが出来るの!? ママは居ないのに__ッ、どうして貴女は生きてるのッッ!?」
自分でも分かるくらい呼吸が荒い。肩が上下する。怒りで体が震える。握りしめる拳に力が入る。
それでもエデ伯母さまは冷めた目で私を見下ろしていた。
「可愛いアヴァ」
「え?」
「心優しいアヴァ。 可憐なアヴァ。 純真無垢なアヴァ」
「何を言っ__」
「あの子の周りにはいつだって誰かが居た。 愛されることが当たり前の様な顔をして微笑みかけてきた。 あの子はわたくしを憐れみ同情したの。 それがどれ程わたくしの心を傷つけているのかも分からない偽善者だった」
エデ伯母さまの瞳の奥で怒りの色が増していく。
指先に痛みが走った。パッと離した時手のひらを見て驚愕した。指先から内側に向かって、根をはる様に黒い線が浮かび上がっていた。これ……胸に出来てるのと同じ。毒!?