求めよ、さらば与えられん
エデ伯母さまの言葉が蘇る。
きっとママは純粋な気持ちでお姉ちゃんに会いに行っていたんだと思う。
でも、エデ伯母さまの心は違った。
「エデ伯母さまはママが全ての愛情を奪ったんだって言ってた……どうして…たった2人の姉妹なのにこんな事になってしまったの……?」
「……本当のところは分からぬが、エデの心が荒んでしまったのは生まれ持った力の所為やもしれぬ」
「だったら僕だってそうだ! 僕の中にもプワゾンの力が流れてるじゃないか!!」
私の知るクリストフは明るくて優しい人。芯が強くて、思いやりもある。エデ伯母さまの様に闇を抱えているとは到底思えない。
「そなたの中には半分人間の血が流れておる。 純粋な精霊と違い、力の影響を心に受けにくいのだろう」
アウロラはクリストフの胸元にそっと手を置いた。そして見上げて微笑んだ。
気付けば私は自分の手で胸元を押さえていた。
「力は心や性格に多少の影響力を与える。 わらわの持つ七色の力はあらゆるものの力を強くし、手助けをすることができる。 それゆえ頼られる事も多く、力の属性に関係なく繋がりが広い。 そうなるとわらわの心と性格はどの様なものになると思う?」
「…………」
クリストフは口を開く事なく、考える顔をしてアウロラの瞳を真っ直ぐに見つめている。アウロラはそんな彼を急かしたりはしない。
きっとママは純粋な気持ちでお姉ちゃんに会いに行っていたんだと思う。
でも、エデ伯母さまの心は違った。
「エデ伯母さまはママが全ての愛情を奪ったんだって言ってた……どうして…たった2人の姉妹なのにこんな事になってしまったの……?」
「……本当のところは分からぬが、エデの心が荒んでしまったのは生まれ持った力の所為やもしれぬ」
「だったら僕だってそうだ! 僕の中にもプワゾンの力が流れてるじゃないか!!」
私の知るクリストフは明るくて優しい人。芯が強くて、思いやりもある。エデ伯母さまの様に闇を抱えているとは到底思えない。
「そなたの中には半分人間の血が流れておる。 純粋な精霊と違い、力の影響を心に受けにくいのだろう」
アウロラはクリストフの胸元にそっと手を置いた。そして見上げて微笑んだ。
気付けば私は自分の手で胸元を押さえていた。
「力は心や性格に多少の影響力を与える。 わらわの持つ七色の力はあらゆるものの力を強くし、手助けをすることができる。 それゆえ頼られる事も多く、力の属性に関係なく繋がりが広い。 そうなるとわらわの心と性格はどの様なものになると思う?」
「…………」
クリストフは口を開く事なく、考える顔をしてアウロラの瞳を真っ直ぐに見つめている。アウロラはそんな彼を急かしたりはしない。