求めよ、さらば与えられん
アウロラとバルタザールは空へと上がっていく。周りにいる精霊たちも同じように空に浮かぶと、空中で大きな円を作った。



「これは……凄いな……」



耳元で聞こえたジーンの驚く声。私は驚きすぎて声にならなかった。


精霊たちの周りには背中に羽を生やした小人たちが数え切れないほど現れた。きっとこれが妖精だ……。


みんなの体が光っていく。アウロラは七色に、バルタザールは漆黒を纏っている。他にも燃えるような赤や水のように透き通っている水色……それぞれが持つ力のオーラの色が露わになっている。


足元が光り出し驚いた。そんな私の体を力強く支えてくれているジーン。



「陣だ……それも凄まじい程の力だな」



精霊、そして妖精たちが作り出してくれた陣。私の想いの分だけ力を貸してくれる。



「全戦闘員は万が一に備え、いつでも戦闘もしくは守りに入れるよう準備を整えておけ!!!!」



ジーンの大きな声が響き渡った。そんなジーンの声に応えたみんなの声は重なり合い、びっくりするくらい大きくて空気が震えた。


私は両手を組み、目を瞑った。





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