求めよ、さらば与えられん
教会でお菓子を食べていっぱい遊んだ。


お家に帰る道で怪我してる子供のリスを見つけた。周りを見渡した。


よし！誰もいない！


リスを両手で拾い上げて手のひらに集中した。リスはピョコンと起き上がると手のひらから飛び降りてしまった。


気付いたら怪我を治したり、お花や草木を元気にしたりする事が出来た。


パパからは『ベアトリーチェ、お前のその力は特別なものだ』と言われた。それから、『人前では使わないように』とも言われた。



「怪我に気をつけてね！」



元気になったリスに声を掛けて、家に向かって足を進めた。ヘンリーが帰ってくるまでにお家に帰る。それがヘンリーとの約束。


お家に帰りついてドアを閉める時、サササッと何かが入って来た。


さっき助けたリスだ！ついて来ちゃったんだ。



「お家に帰らなくていいの？」



勢いよく肩に飛び乗って来た。



「あははっ！ くすぐったいよ！」



全然離れようとしない。もしかして帰るお家がないのかな？


手を近づけると、手のひらに飛び乗って来た。



「行くところないならここにいなよ！ ね？」



じーっとしてるって事はいいよってことなのかな？







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