求めよ、さらば与えられん
「次はここ!」
次に入ったお店はいい香りがした。ここも女の子たちで溢れている。
「ここ、何?」
「化粧品のお店だよ! 可愛い洋服に着替えたんだからお化粧もしないと!」
鏡の前に座らされた。ロアナは楽しそうに化粧品を選んでくれている。
周りを見渡すと、お洒落な女の子たちばかりで全く化粧っ気のない自分が恥ずかしくてたまらなかった。
ロアナに言われるがまま、目を瞑ったり、上を見たり、唇を擦り合わせたりした。
「できた! どう?」
「わぁ〜凄い! ありがとう!」
自分でするよりやっぱりロアナにしてもらった方が綺麗。練習しないと……。
「このリップグロス可愛いね」
淡いピンク色のおかげか、いつもより女の子らしく見える。
「前にあげたやつは色がついてないグロスだから、こういうのも持っててもいいんじゃない?」
リップグロスとチークを購入した。
今までこういう楽しみかたをした事がなかった。子供達と外で遊んだり、お薬の勉強をしたり、本を読んだり……自分の外見に気を遣った事なんて一度もない。気にした事もない。
新しい世界を見ているみたいで不思議な感覚だった。
次に入ったお店はいい香りがした。ここも女の子たちで溢れている。
「ここ、何?」
「化粧品のお店だよ! 可愛い洋服に着替えたんだからお化粧もしないと!」
鏡の前に座らされた。ロアナは楽しそうに化粧品を選んでくれている。
周りを見渡すと、お洒落な女の子たちばかりで全く化粧っ気のない自分が恥ずかしくてたまらなかった。
ロアナに言われるがまま、目を瞑ったり、上を見たり、唇を擦り合わせたりした。
「できた! どう?」
「わぁ〜凄い! ありがとう!」
自分でするよりやっぱりロアナにしてもらった方が綺麗。練習しないと……。
「このリップグロス可愛いね」
淡いピンク色のおかげか、いつもより女の子らしく見える。
「前にあげたやつは色がついてないグロスだから、こういうのも持っててもいいんじゃない?」
リップグロスとチークを購入した。
今までこういう楽しみかたをした事がなかった。子供達と外で遊んだり、お薬の勉強をしたり、本を読んだり……自分の外見に気を遣った事なんて一度もない。気にした事もない。
新しい世界を見ているみたいで不思議な感覚だった。