求めよ、さらば与えられん
国王陛下のお部屋に行った時に居た知らない男性は、クリストフ王子だった。噂通り自由でチャラチャラしてる。よくメイドさんたちと楽しそうに話しをしているところを見る。それにこっちに戻ってきてからも、貴族のお嬢様のところへお忍びで出掛けているみたいだ。
あんなに自由気ままに生きてる人と中々出会う事ないよね。自由で軽い感じがするけど、嫌な感じがしない。それはクリストフ王子の人柄なのかもしれない。彼はいつもニコニコ笑顔で貴族や平民、老若男女関係なく優しく接している様に見える。
例えるなら、ジーン王子は氷、クリストフ王子はお日様、ルネ王子は静寂って感じ。
「ベアトリーチェ、ちょっといいかい」
「はい!」
薬室長に呼ばれて一緒に部屋を出た。そのまま隣の室長室に入った。
「もうすぐクリストフ王子のバースデーパーティーが開かれるのは知っているね?」
「はい」
「私の秘書として君にも参加してほしい」
「え!? 私がですか!? 秘書なんて無理ですよ!!」
マナーどころかお偉方の顔と名前もちゃんと知らないのに無理でしょ!薬室長に恥をかかせるだけだよ……。
「最後まで話を聞きなさい」
「へ?」
「表向きはそういう事にしておきたいだけで、万が一国王陛下の体調が優れないようだったら直ぐに対応してほしい」
あ、なるほど。そういう事ね。ビックリしちゃった。
あんなに自由気ままに生きてる人と中々出会う事ないよね。自由で軽い感じがするけど、嫌な感じがしない。それはクリストフ王子の人柄なのかもしれない。彼はいつもニコニコ笑顔で貴族や平民、老若男女関係なく優しく接している様に見える。
例えるなら、ジーン王子は氷、クリストフ王子はお日様、ルネ王子は静寂って感じ。
「ベアトリーチェ、ちょっといいかい」
「はい!」
薬室長に呼ばれて一緒に部屋を出た。そのまま隣の室長室に入った。
「もうすぐクリストフ王子のバースデーパーティーが開かれるのは知っているね?」
「はい」
「私の秘書として君にも参加してほしい」
「え!? 私がですか!? 秘書なんて無理ですよ!!」
マナーどころかお偉方の顔と名前もちゃんと知らないのに無理でしょ!薬室長に恥をかかせるだけだよ……。
「最後まで話を聞きなさい」
「へ?」
「表向きはそういう事にしておきたいだけで、万が一国王陛下の体調が優れないようだったら直ぐに対応してほしい」
あ、なるほど。そういう事ね。ビックリしちゃった。