求めよ、さらば与えられん
ジーン王子の隣に立つ、すらっとした目鼻立ちのはっきりした女性。上品で華がある。きっとドレスを着ていなくても美しいだろう。
ジーン王子は面食いなんだ。
「綺麗な人だね」
「だよね。 ジーン王子と同じで口数が多い訳じゃないけど、お二人でいるところ見てると通じ合ってる感じするよね」
言われてみればそんな気がしなくもない。
音楽が変わり、男女ペアになるとみんな踊り始めた。王子たちも踊り始め、その姿に見惚れた。流石は王子。気品とオーラが別格だ。だけど静寂王子ことルネ王子は退屈そうに椅子に座っている。
ロアナも踊りを誘われ、1人になった私は外に出た。
風が気持ちいい。
手すりに飛び降りたレミーは器用にその上をかけて行った。
「ちゃんと戻ってきてよー」
レミーも自由っ子。
「踊らないんですか?」
振り返ると、赤毛の知らない男性が人懐っこい笑顔を浮かべながら近づいて着た。
「先日はご挨拶出来ずすみませんでした。 炎の騎士団総長のジル・カステルと申します」
先日?
「あの、すみません……何処でお会いしたのか覚えてなくて……」
そう言うとカステルさんは苦笑いを浮かべた。
ジーン王子は面食いなんだ。
「綺麗な人だね」
「だよね。 ジーン王子と同じで口数が多い訳じゃないけど、お二人でいるところ見てると通じ合ってる感じするよね」
言われてみればそんな気がしなくもない。
音楽が変わり、男女ペアになるとみんな踊り始めた。王子たちも踊り始め、その姿に見惚れた。流石は王子。気品とオーラが別格だ。だけど静寂王子ことルネ王子は退屈そうに椅子に座っている。
ロアナも踊りを誘われ、1人になった私は外に出た。
風が気持ちいい。
手すりに飛び降りたレミーは器用にその上をかけて行った。
「ちゃんと戻ってきてよー」
レミーも自由っ子。
「踊らないんですか?」
振り返ると、赤毛の知らない男性が人懐っこい笑顔を浮かべながら近づいて着た。
「先日はご挨拶出来ずすみませんでした。 炎の騎士団総長のジル・カステルと申します」
先日?
「あの、すみません……何処でお会いしたのか覚えてなくて……」
そう言うとカステルさんは苦笑いを浮かべた。